(写真:bino/PIXTA)

働き方改革が進み、大手中心に多くの企業が残業削減に取り組んでいる。では、この10年間で残業時間を大きく減らした会社はどこなのか? 『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2024年版(時点は2022年度)と『CSR企業総覧』2014年版(同2012年度)掲載の従業員1人当たりの平均月間残業時間を比較。減少幅が大きい会社を上位100社までランキングした。

なお、『CSR企業総覧(ランキング&集計編)』2024年版には平均月間残業時間など個別データのランキングも掲載している。

比較は掲載する証券コード等が同じであれば同じ会社として計算。最近、持ち株会社に変更した場合でも、同じコードであれば単純に比較しているので注意していただきたい。

1位は残業が38時間も減少

ではランキングを見ていこう。1位は日本オラクルで41.0時間から3.0時間に38.0時間減らした。労働時間の適正化、時間外労働の削減、年休取得の推進などを進め減少率92.7%を達成した。また総労働時間も年間1748.0時間と他社に比べて少ない水準となっている。

2位は大東建託で34.4時間減らした。PC強制シャットダウン、ノー残業デーの実施、有休取得促進、フレックス利用促進などで総労働時間を抑制。さらにDX推進による業務の効率化、「前例踏襲の排除・ゼロベースでの無駄な仕事の削減」を展開し、大幅に残業を削減した。