■「もうドンピシャ」社長抜擢の理由

 接客はプロでも、経営の経験はおろか社員ですらなかった諸沢さん。なぜ、白羽の矢が立ったのでしょうか。

社長業を学ぶ

 諸沢さんが創業者の西牧大輔社長(54)と共に向かったのは、同じくフランチャイズ展開をしているラーメン店。

 先月30日まで、アルバイトのかたわら社長業を学ぶ日々を送っていました。

西牧社長と諸沢新社長
スカイスクレイパー 西牧社長(54)
「あいさつと、元気な顔見せて、元気な顔見て、必ず聞くのが、困ったことないか」
諸沢新社長
「(西牧社長は)全然違いますね。えー!そこ気付く?とか、管理、お掃除面もそうですが、気付かなかったというところが多い」

 社員やパート、アルバイトを合わせて400人を超える従業員を率いることになる諸沢さん。西牧社長が会社の未来を託した最大の理由は…。

「何を社長に求めるか」と語る西牧社長
西牧社長
「誰が良いかなよりも、何を社長に求めるかなって。うちの会社が好き、そして僕の考え方に共感していただく、プラス現場ができる、素直であって信用できる。もうドンピシャで(諸沢さん)」

 諸沢さんの「社長業」が軌道にのった段階で、西牧社長は経営の一線を退く考えです。

「彼女が言うとアドバイス」になると話す西牧社長
西牧社長
「諸沢さんが言うことと、僕が言うことと、同じことを言っても、僕が言うと説教、彼女が言うとアドバイス。やっぱり相手がどう受け取るか」
「ずっと現場に入り続ける」と語る諸沢新社長
諸沢新社長
「私が一番楽しんで働いていれば、みんなも楽しんで働いてくれるんじゃないかなと。やっぱりずっと現場に入り続けて、一緒に働いて、一緒に楽しんでというのは続けようと思っています」

(「グッド!モーニング」2024年5月1日放送分より)