神戸で行われている世界パラ陸上は大会8日目を迎えました。
知的障がいのクラス1500mで十川裕次(27)が銅メダルを獲得。
自身初の主要国際大会でのメダル獲得となりました。

足を痛め万全ではないとしながらも、最後の一周を迎えると必死に前を追っていった十川。
一時は2位に上がるほど追い上げを見せるも、
ホームストレートでポルトガルのバエッサに抜かれ3位でゴールとなりました。
「2位で終わりパラリンピック出場の枠を獲得したかったので悔しい。ただ、世界と戦うことができた。」と手ごたえを口にしました。

この種目では十川に、加え赤井大樹(25)、岩田悠希(25)の同世代3人で国内でも争ってきました。
年々レベルが上がっている知的障がいのクラス。この種目は、メダル獲得に3分50秒前半が必要となり、参加標準記録も上がっています。
その中でも日本選手3名でフルエントリーを果たしたことは日本のパラ陸上発展にとっては重要なことです。
メダル獲得とはなりませんでしたが、この日も脳性まひの800mと上肢障がいのやり投げでもフルエントリー。
この2種目はほぼ全員が20代。さらに800mに出場した吉田彩乃は17歳と日本パラ陸上界を担う多くの選手が出場しました。

一方、現在の日本パラ陸上界を引っ張るエースも躍動。
すでに400mで銀メダルを獲得している佐藤友祈(34)が100mで銅メダルを獲得。
主要国際大会に100mで出場すること自体初めてだった佐藤。
事前のインタビューでは「目標は決勝」と話していましたが、決勝の舞台で中盤から終盤にかけて追い上げを見せます。
3位佐藤から6位までが100分の8秒の中にひしめく中、メダルを勝ち取りました。
このレース、伊藤竜也(38)も出場。5位となりました。

また、前回大会金メダルを獲得し、今大会もメダルが期待されていたユニバーサルリレー。
午前中に行われた予選を通過し、4チームで争われる決勝を3番目にゴールするも走路違反で失格に終わっています。

〔今大会日本勢のメダル〕※24日時点
金:0
銀:7
銅:11

※この映像にはナレーションはありません。ご了承ください。