日本郵政、日本郵便とJR東日本は連携し、安房勝山駅における郵便局と駅の一体運営や、駅の多機能ロッカーでのゆうパック受取サービス、スマート健康ステーションにおける処方薬配送サービス等を開始する。

「物流の2024年問題への対応」や「地域の活性化」、「都市の魅力や国際競争力強化に向けたまちづくり」などの社会課題解決を目的とした6つの施策を実施する。

安房勝山駅における郵便局と駅の一体運営については、勝山郵便局を内房線安房勝山駅(ともに千葉県安房郡鋸南町)敷地内へ移転・新築。7月16日に郵便と駅窓口の一体運営を開始する。郵便局移転に伴い、郵便局名は「安房勝山駅郵便局」となる。

取扱業務は、郵便局業務として郵便・荷物サービス、貯金サービス、保険サービス、物販サービス、駅窓口業務としてSuicaへのチャージ、精算、列車の発車時刻および運賃の案内など。

多機能ロッカーでのゆうパック受取サービスは、物流の2024年問題における、特に再配達負荷の低減を目的とした取り組み。首都圏の15駅で6月28日から多機能ロッカー「マルチエキューブ」でゆうパックを受け取れるようになる。サービスを実施する駅は順次拡大予定で、サービス面でも発送機能の実装等を検討する。

なお、日本郵便が取り扱う荷物の受け取りでマルチエキューブを利用する際は、オープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」としての取り扱いとなる。

処方薬配送サービスについては、JR東日本が7月1日に開設するJR仙台駅改札内の「スマート健康ステーション」の調剤薬局において、日本郵便による薬の自宅配送サービスや、仙台駅内郵便局を始めとする郵便局窓口での薬の受取サービスを行なう。

調剤薬局の規定の時間内に申し込めば、郵便番号の上3ケタが「980」の地域に居住する利用者への当日配送や、仙台駅内郵便局での当日受取も可能。都合に合わせて待ち時間なく薬を受け取れる。

なお、スマート健康ステーションはオンライン診療を活用し、早朝や夜間、休日にも診察が受けられるクリニックと調剤薬局で、JR仙台駅 2階在来線改札内にて開業する。診療時間は平日の場合、対面は9時〜13時、14時〜18時で、オンラインでは対面診療開始前の7時〜9時、終了後の18時〜21時も対応する。オンライン診療は診察料のほか、別途サービス利用料として1,000円/回が必要。

都市の魅力や国際競争力強化に向けた取り組みとして、横浜駅みなみ東口地区市街地再開発準備組合を設立した。

地域の活性化に向けては、東京中央郵便局および東京駅における産直フェアを実施する。東京中央郵便局および「のもの」東京駅グランスタ丸の内店において、山形県から直送するさくらんぼをはじめとした山形の地産品販売する取り組み。6月17日から、東京中央郵便局では7月31日まで、のもの東京駅グランスタ丸の内店では6月30日まで開催する。

さくらんぼの販売は6月18日、20日、26日、28日で、当日朝に収穫し、列車荷物輸送サービス「はこビュン」を活用して、新幹線で東京駅まで輸送する。

そのほか、7月1日から秋田県・岩手県・宮城県内の郵便局8局において、JR東日本グループのオレンジページが企画・製造するSuicaのペンギングッズを販売する。