5月17日、2024年FIA F2第4戦のフリー走行がイタリアのアウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ(イモラ・サーキット)で行われ、ポール・アーロン(ハイテック・パルスエイト)が最速タイムを記録した。イモラ初走行の宮田莉朋(ロダン・モータースポーツ/TGR WECチャレンジプログラム)は21番手となった。

 週末の走りはじめとなる45分間のフリー走行は、直前に行われたFIA F3のフリー走行で2度の赤旗が提示された影響もあり、当初の予定から3分遅れの日本時間18時14分(現地時間11時14分)に、気温21度、路面温度34度、快晴のドライコンディションでスタートを迎えた。

 セッション開始から13分が経過したところでデニス・ハウガー(MPモータースポーツ)が1分29秒805をマークし、真っ先に1分30秒の壁を超える。ハウガーはその後1分29秒539とさらにタイムを縮め、暫定トップでセッション後半を迎えた。

 一方、第4戦前の囲み取材で「限られた時間のなかで初めてのサーキットの走り方、タイヤの使い方を習熟できれば、しっかりと戦えると感じています」と語っていた宮田は、何かしらのマシントラブルがあったか、ステアリングを交換する様子が国際映像に捉えられるなど、ピットでの作業が続く様子も見られた。

 そんななか、ガブリエル・ボルトレート(インビクタ・レーシング/マクラーレン育成)が1分29秒423をマークし暫定トップに浮上。さらに続けてボルトレートは1分28秒923を叩き出し、この時点で2番手につけるアイザック・ハジャル(カンポス・レーシング/レッドブル育成)を0.525秒引き離す。

 残り11分というタイミングでアンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)が1分29秒151をマークし暫定2番手に浮上するが、それでもボルトレートには0.2秒届かず。

 路面にラバーが乗り、トラックコンディションが改善されるなか、残り9分というところでアーロンが1分28秒852をマークし、ボルトレートからトップの座を奪う。

 一方、FIA F2のFP終了後にはハースからF1のフリー走行1回目(FP1)に参加するオリバー・ベアマン(プレマ・レーシング/フェラーリ育成)が、ターン3の立ち上がりでバランスを崩しクラッシュ。これで残り時間8分というところでセッションは赤旗となり、そのまま再開されずにフリー走行は終了となった。

 これによりフリー走行トップはアーロンが守るかたちに。0.071秒差の2番手にボルトレート、0.077差の3番手にゼイン・マローニ(ロダン・モータースポーツ/ザウバー育成)が続いた。宮田はトップから1.237秒差の1分30秒089がベストタイムとなり、21番手で週末最初のセッションを終えた。

 2024年FIA F2第4戦イモラの公式予選は、F1のFP1終了後の日本時間23時(現地時間16時)より30分間で行われる。

■2024年FIA F2第4戦イモラ フリー走行結果
Pos.No.DriverTeamTimeLaps117P.アーロンハイテック・パルスエイト1'28.85215210G.ボルトレートインビクタ・レーシング1'28.9231535Z.マローニロダン・モータースポーツ1'28.92917420I.ハジャルカンポス・レーシング1'29.0841754A.アントネッリプレマ・レーシング1'29.15115611D.ハウガーMPモータースポーツ1'29.2071473O.ベアマンプレマ・レーシング1'29.4401589K.マイニインビクタ・レーシング1'29.48715912F.コラピントMPモータースポーツ1'29.509161025T.バーナードAIXレーシング1'29.549161123R.スタネトライデント1'29.56217127J.クロフォードダムス・ルーカスオイル1'29.59416131V.マルタンスARTグランプリ1'29.620161421J.マルティカンポス・レーシング1'29.646171524J.デュルクセンAIXレーシング1'29.71117162Z.オサリバンARTグランプリ1'29.719171716A.コルデールハイテック・パルスエイト1'29.76514188J.コレアダムス・ルーカスオイル1'29.833151922R.フェルシュフォートライデント1'29.947152014E.フィッティパルディファン・アメルスフォールト・レーシング1'30.02016216宮田莉朋ロダン・モータースポーツ1'30.089152215R.ヴィラゴメスファン・アメルスフォールト・レーシング1'30.23216