アニメ映画『
君たちはどう生きるか
』(2023年)でゴールデングローブ賞やアカデミー賞などを受賞した宮﨑駿(みやざき・はやお)監督。
その次回作の構想について、長男でスタジオジブリの常務を務める宮崎吾朗さんが打ち明けました。
ジブリ美術館の企画展に関する記者会見だった
今回の発言があったのは5月24日、
三鷹の森ジブリ美術館
(東京都三鷹市)で行われたスタジオジブリの記者会見。翌日から始まる『君たちはどう生きるか』の企画展「
第二部 レイアウト編
」に関する物でした。
今回の企画展にも宮﨑駿監督に「新作」で参加しています。それは『君たちはどう生きるか』に登場するワラワラというキャラクターの展示です。箱をのぞきこむ「パノラマボックス」に、無数のワラワラが立体的に配置されています。
83歳となる宮﨑駿監督ですが、これは次回作に向けて創作意欲が沸いてきてるのかも……。
宮崎吾朗さん「昔なつかしい冒険活劇風で期待してるんですけど、その通りにはやってくれないんだろうなぁ」
この会見終盤の質疑応答で、BuzzFeed編集部は駿監督が「次回作に向けて何か活動をされているのか?」と宮崎吾朗さんに質問してみました。
宮崎吾朗さんは声をひそめて「それは誰にも言わないようにしてるんですよ……」と話し、会場の笑いを誘いました。その上で以下のように続けました。
「過去作(を元に映像中)にある場面ない場面をでっちあげながら(駿監督は)パノラマボックスをいっぱい作ってる」
「『過去作ばっかだとつまんないから次回作のやつも作ってよ』と(駿監督に)言ったら(パノラマボックスで)今、それを作ってる」
次回作が「本当にそうなるかどうかわからない」とした上で、「昔なつかしい冒険活劇風で期待してるんですけど、その通りにはやってくれないんだろうなぁ」とボヤいてました。
ほんのちょっとヒントが明かされただけですが、もしかしたらスタジオジブリのデビュー作である『
天空の城ラピュタ
』(1986年)のような冒険活劇を思い描いてるのかも。これは期待できそうですね!
※三鷹の森ジブリ美術館の『君たちはどう生きるか』企画展「第二部 レイアウト編」は、5月25日から11月10日まで開催。同館の入館は日時指定の予約制。
【訂正】初出時に「宮崎五朗」と書かれていた箇所がありましたが、正確には「宮崎吾朗」でした。訂正してお詫びいたします。