◇4日 ヤクルト7―7中日(神宮)=延長12回

 勢いは増すばかりだ。ヤクルトの主砲・村上宗隆内野手が今季初の3戦連続本塁打で新たな偉業に王手をかけた。2点リードの6回に8号2ラン。24歳3カ月のスラッガーは、清原和博(西武)が24歳10カ月で達成した通算200号の最年少記録更新まで残り1本に迫った。

 「追い込まれてしまいましたが、うまく反応して打つことができました」。フルカウントから中日の4番手・フェリスの直球を右中間席に運んだアーチで5戦4発の固め打ち。盤石の量産態勢で本塁打争いのセ・リーグ単独トップに躍り出た。

 「しっかり集中して打席に立っていますし、よくできていると思います。一試合一試合集中してやれている」。頼れる主砲は本領を発揮したが、チームは2点リードの9回に追いつかれて、逃げ切りに失敗。延長12回引き分けで4月4日以来の勝率5割復帰をあと一歩のところで逃した。

 「明日の試合に向けてしっかり調整して勝てるように頑張ります」。5日に今季初となる5連勝&2カード連続の勝ち越しに再挑戦。記録更新の一発でチームの勝利に貢献する。