OECD(経済協力開発機構)閣僚理事会に出席するため、フランス・パリを訪問していた上川外相は、日本時間4日未明、セジュルネ外相と会談した後、次の訪問国・スリランカへ向かった。

上川外相とフランスのセジュルネ外相の会談は、OECD閣僚理事会の閉会後に行われた。

この中で、上川外相は、「価値と原則を共有する『特別なパートナー』であるフランスとの連携を重視している」と述べた上で、両国首脳が合意した日仏部隊間協力円滑化協定(RAA)の交渉開始について「喜ばしい」と伝えた。

そして、両外相は、「歴史的な友好関係を安全保障、経済、文化の各分野で更に深めていくこと」で合意した。

また、上川外相は、パリで今夏、開催されるオリンピック・パラリンピックの成功を祈念し、来年の大阪・関西万博を通じて、両国間の交流が更に促進されることへの期待をセジュルネ外相と共有した。

一方、ロシアが続けるウクライナ侵攻を巡っては、両外相が、ウクライナ支援と対露制裁を継続することで一致。

さらに、両外相は、北朝鮮の核・ミサイル問題や拉致問題などへの対応や、中国を含むインド太平洋情勢、中東情勢などについても意見交換した。

上川外相は、フランスでの日程を終え、パリを出発した。

今回の歴訪では、すでにアフリカ3カ国を訪問していて、4日以降は、スリランカとネパールを訪れる。