通販・EC支援のテレは、音声通販サービス「テレAI(エーアイ)」を提供している。顧客による電話注文を、自動で受電し、音声を解析、受注までを完結するというサービスだ。ある健康食品通販会社の導入事例では、インフォマーシャルの受電対応を「テレAI」で行ったところ、IVR(自動音声システム)と比較して、注文率が23.9%高い結果となったという。対応する音声を俳優やタレントに置き換えることも可能。顧客満足度の高い自動音声対応ができるとしている。
 
「テレAI」は、ネット通販が苦手な人でも、電話で通販の注文ができる仕組みだという。生成した専用の電話番号に顧客が電話をかけると、自動音声が応答する。ユーザーが氏名と住所を伝えれば、注文が完了する。注文時の音声は、AIが自動でテキスト化し、受注データに変換する。通販事業者は、処理した受注データに誤りがないかを確認するだけで済むという。



オペレーターによるコールセンター対応の場合、通販顧客からの入電が集中して、電話がつながらなくなり、結果として機会損失になってしまうケースがある。「テレAI」を導入すると、受電が自動化されるため、機会損失となるケースを少なくできるという。

テレでは、電話対応を「テレAI」に置き換えることで、電話による受注を大幅に伸ばすことができるとしている。
 
同社のシミュレーションでは、年間の入電数が12万件、応答率が85%の10万2000件、受注数が75%の7万6500件の通販会社の場合、「テレAI」に置き換えると、入電の90%に当たる10万8000件を受電できるようになるという。受注数は78.3%の9万3960件にすることができるとしている。電話対応のコストを1000万円以上抑えつつ、売り上げアップにつなげることができるとしている。