【会社のギモン】

 日本各地で地震が頻発し防災意識が高まる中、テレビが見られる防災ラジオに注目が集まっている。

 避難所や自宅避難で大切なのは、適切な情報を得ること。据え置きテレビは停電になると使えないし、パソコンも充電分しか作動しない。「スマホがあるからいいや」と思うかもしれないが、携帯電話は基地局からの電波が途絶えてしまうと役に立たなくなる。実際、東日本大震災では約2万9000の基地局がダメになった。

 そこで見直されているのがワンセグテレビというわけだ。

「ワンセグは地上デジタル放送のサービスの一つで、各テレビ放送所から送信される電波を受信しています。一方、携帯電話は、各通信事業者の基地局からの電波を受信しています」(NHK)

■iPhoneには搭載なし

 つまり、電波塔が倒れでもしなければ電波はつながっている状態。ちなみに、ワンセグテレビはガラケーなど一部端末に搭載されているが、国内で圧倒的なシェアを持つiPhoneには搭載されていない。テレビを見るなら外部チューナーが必要になってくる。

 ならば、ラジオもワンセグも一緒にできる端末があればいい。「3.2インチ液晶ワンセグTVラジオ」を販売しているA-Stage広報担当者に聞いてみた。

「テレビとラジオ1台2役の3.2インチ液晶ワンセグテレビラジオです。災害時にも役立つ便利な3種の電源・充電仕様。USBポート搭載で、他の機器へ給電も可能です」(A−Stage広報担当者)

 乾電池とACアダプターのほか、手回し充電も可能なんだとか。たまった電気はスマホなどへの充電もできるという。

 一方、災害対策として「ラジスマ」も広がっている。radikoアプリでFM放送とインターネットラジオを切り替えて聴くことができるスマートフォンだ。