5月7日、みずほペイペイドーム福岡の屋根が開かれた「ルーフオープンデー」。天候にも恵まれ、明るい日差しの中で選手もいきいきと練習に励んでいるだろう…そう考えてレンズをのぞけば、野手陣の中にどうも距離が近い選手がいる。甲斐と栗原だ―よく見ると、あれ、手をつないでいる?

 2人は寄り添ってしばらく話していたかと思うと、手を「恋人つなぎ」にして一緒にグラウンドをダッシュ。走り終わると大笑いしていた。

 いったいどうして手をつないでいたのか―練習を終えた栗原を直撃すると、「心の癒やしというか精神安定剤というか…恋人つなぎじゃないとだめです」と笑顔。「甲斐さんがつなぎたがってるんです。それは書いといてください」とも。とにかく2人の仲が良いことだけは分かった。

 その日は延長12回の末、日本ハムにサヨナラ勝ち。差し込む日差しに負けず、輝く2人の笑顔が勝利へと導いたのか―そんな一枚になった。(穴井友梨)