Lucia Mutikani

[ワシントン 24日 ロイター] - 米商務省が24日発表した4月の耐久財受注は前月比0.7%増だった。市場予想の0.8%減に反して増加し、第2・四半期序盤に企業の設備投資が回復したことを示唆した。3月は0.8%増だった。

民間設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は0.3%増。3月は0.1%減だった。ロイターがまとめた市場予想は0.1%増だった。

コア資本財受注の前年同月比は1.2%急増した。コア資本財の出荷は前月比0.4%増。3月は0.3%減だった。

非国防資本財の受注は1.5%減。3月は1.3%増だった。一方、出荷は2.4%急増。3月は1.5%減だった。

BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、サル・グアティエリ氏は「借り入れコストの上昇と融資基準の厳格化にもかかわらず、米国の設備投資は第2・四半期に回復する可能性がある」と言及。「ただ、製造業部門は全体として、金利の低下やドルの下落、世界経済の回復が見られるまで軟調な基調が今後も続くと予想される」と述べた。

輸送機器の受注は1.2%増加し、耐久財の受注増を押し上げた。自動車および部品の受注は1.5%増。3月は2.8%増だった。

民間航空機の受注は8.0%減少した。3月は7.7%増だった。ボーイングのウェブサイトによると、4月の航空機受注は7件。3月の113件から大幅に減少した。

コンピューター・電子製品の受注は0.6%増加、電気機器・家電製品・同部品の受注は0.9%急増した。機械、加工金属および一次金属の受注も増加した。

耐久財の出荷は1.2%増加。3月は0.1%増だった。耐久財在庫は0.1%増。受注残は0.2%増加した。