境港署が1日、特殊詐欺被害を水際で防いだ鳥取県西部農業協同組合境港支所(境港市渡町)の支所長、三登健生さん(56)、同所職員の景山まゆみさん(61)、ローソン境港外江店(同市外江町)のアルバイト店員、加世田歩美さん(40)にそれぞれ感謝状を贈った。

 JA境港支所では、4月12日に携帯電話で通話をしながらATMを操作する60代女性に景山さんが気づき、振り込みをやめるよう説得した。景山さんから報告を受けた三登さんが警察に通報するなど連携して未然に防いだ。

 同月15日にはローソン境港外江店を訪れて電子マネーを購入しようとした40〜50代女性に加世田さんが声をかけ、購入を踏みとどまらせた。女性は「有料サイトの未払い金があるので30万円分の電子マネーを購入するよう電話で指示された」と話したという。

 同署であった伝達式で、3人は福本靖彦署長から感謝状を受け取った。三登さんは「さらに注意喚起をしていきたい」と話し、景山さんは「関係機関から伝授されたことを生かすことができた」とほっとしたようす。加世田さんは「今後も声がけしていきたい」と述べた。