WBA世界フライ級タイトルマッチ(6日、東京ドーム)は王者のユーリ阿久井政悟(28=倉敷守安)が挑戦者で同級3位の桑原拓(29=大橋)を3―0の判定で破り、初防衛に成功した。

 2021年7月に阿久井が桑原を右ストレートで10回TKO勝ちして以来の再戦。足を使って素早く手数を繰り出す桑原に対し、阿久井はガードを固めて圧力をかけ、右を何度も着弾させるなど最後まで優位に戦い、雪辱を許さなかった。

 リング上で「(桑原は)強くなっていました。でも今日は僕の日でした」と喜んだ阿久井。東京ドームの世界戦で初めて勝った日本人となり「場所は関係ない」と話しながらも、「いいパンチが入ると遅れてワッと来て、ドームならではの雰囲気を味わえたのはよかった」と振り返った。今後については「今年中にもう1試合できるかなというのはありますが(試合の)スパンが短かったので休みたい」とだけ話した。