あんこときなこをこよなく愛する3人の目利きが選んだ、お取り寄せしてでも食べたくなるご当地おやつ。毎日ひとつずつ、合計66点の名品の数々を紹介します。

島根・松江『三英堂』の「日の出前」

手をかけた「しののめづくり」の、上品な口溶けを堪能する。

松江を代表する昭和4(1929)年創業の和菓子店。こちらは島根出身の陶芸家・河井寛次郎の命名で知られる伝統銘菓。小豆の皮を丁寧に削り、取り除いてから炊き上げる松江特有の「皮むき餡」を、熱いうちに羊羹舟に何層にも押し固めていく特殊な製法「しののめづくり」で作られる。「サラサラと消え去る口溶けと品のいい甘味。名品です」(畑)。賞味期限は常温保存で15日。1本入り400g¥1,836など。注文は電話、FAX、オンラインショップから。寺町本店/島根県松江市寺町47 0852‒31‒0122 注文0852‒21‒3403FAX0852‒31‒0151 8:30〜17:30 不定休 


あんこときなこをこよなく愛する、目利き3名。

梅田なお実 Naomi Umeda 和菓子ライフプロデューサー・デザイナー

「毎日が和菓子日和」主宰。幼い頃、母のおはぎに魅せられて以来の筋金入りのあんこ好き。47都道府県のローカル和菓子を訪ね、その魅力を発信するイラストコラム執筆、和菓子と人をつなぐイベントプロデュースなどを行う。

高 由貴子 Yukiko Ko 和菓子ジャーナリスト

スタイリスト、編集者を経たのち、和菓子好きが高じてあんころりん名義で開設したブログが人気となり、『東京いとしの和菓子─あんころりんのおやつめぐり』(ソニー・マガジンズ)発売。至高のおやつは杵つきのつぶ餡豆大福。

畑 主税 Chikara Hata 『髙島屋』和菓子バイヤー

『髙島屋』全店の和菓子売り場を担当し、47都道府県の和菓子店に精通する敏腕バイヤー。名店の若旦那たちが集う恒例イベント「旅する和菓子」が『新宿髙島屋』で2024年2月15日(木)〜19日(月)に開催された。きなこ愛も深し。

illustration : Tomoko Kuboi text : Yoko Fujimori (part of Hata), Yuko Saito (part of Ko), Mutsumi Hidaka (part of Umeda)
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