◇27日(日本時間28日) 大リーグ ブルージェイズードジャース(ロジャーズ・センター)

 ドジャースの大谷翔平選手が27日、敵地トロントでのブルージェイズ戦の前に、フリー打撃を見ていたブ軍のシュナイダー監督のもとに駆け寄って談笑した。昨年のFA交渉の席で、大谷を熱烈に誘った同監督。願い叶わなず、大谷はドジャース移籍を決めた。

 シュナイダー監督は、アイアトン通訳も交えた大谷との会話で「昨日のブーイングはごめんね。今日はお手柔らかに」と笑顔で話した。このシリーズ前には、「昨年交渉の席で渡したブルージェイズの帽子を返して欲しい」とジョークを炸裂させた同監督だが、この日は「帽子は返してもらってないよ(笑)。まだ、どこかにあるといいね。新しい帽子だし、彼は長くプレーするだろうから、いつかその帽子をかぶってプレーしてほしいね」と絶妙な返し。大谷との数分間は、実に楽しそうだった。

 昨年の大谷のFA交渉で、ドジャースとの契約合意直前に「大谷がトロントに向かった」という「世紀の誤報」が流れて騒動に発展。翌日、大谷がドジャース移籍を発表し、ブルージェイズファンの落胆は相当なものだった。ドジャースの一員として初めて訪れた26日、大谷が打席に入ると、トロントのファンから大ブーイングが飛んだ。