(パ・リーグ、楽天−オリックス、7回戦、6日、楽天モバ)本拠地・楽天モバイルパークがため息に包まれた。0−0、四回2死二、三塁。先発した荘司康誠投手(23)が、セデーニョに左越え3ランを被弾。結果、味方の失策もあり、5回4失点(自責点1)で降板した。

「本当に申し訳ないという気持ちだけです…」

課題の一回は、空振り三振、見逃し三振、右邪飛に仕留めた。今江監督から「今季は立ち上がりに意気込みすぎて、空回りしているように見える。冷静に入ってほしい」と注文をつけられていた。

4月13日に体調不良で出場選手登録を抹消された。一時は熱が39度近くまででて体重が激減。前日5日に「何とか体重を戻したくていろいろと調整して、90キロぐらいまで戻った。あと1、2キロ増やしたい」と明かしていた。

前回登板となった4月29日のロッテ戦(5回4失点)で今季初勝利を挙げた。しかし、「自分の状態がまだ回復していないので、気持ち的にはうれしかったけど、その日だけです」と吐露していた。

一方で、同じ先発投手の早川、内らが好投していく。「刺激は受けるけど、そこを目指すのは今の段階では難しい。僕は一人一人、しっかり投げるところからはじめていくしかない」と、複雑な胸中を明かしていた。(広岡浩二)