畳の掃除は“昔ながら”の方法が1番?

 夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる畳。フローリングよりも落ち着いた気分にさせてくれる畳ですが、正しいお手入れ方法は知っていますか? いつもおこなっている掃除の方法は正しいのか、さっそく確認してみましょう。

 畳の目にはゴミが溜まりやすくなっています。細かなゴミが目に入り込みやすいため、ほうきでゴミをかきだすように掃きましょう。ほうきを常備していない家庭の場合は、畳の目に沿って動かすように注意すれば掃除機でも問題はありません。ロボット掃除機の場合は目に沿って掃除することが難しいため、人の手でおこなってください。

 ほうきでゴミを取り除いた後は、乾いた雑巾で取り除けなかった汚れを拭き取ります。「雑巾がけが大変」という方は、乾燥タイプのフローリングワイパーでも構いません。畳に水分は厳禁なので、ウェットタイプのフローリングワイパーはNG。どうしても水ぶきしたい場合は、水分を十分に絞った雑巾と乾いた雑巾を使用して水分を残さないようにしましょう。

お掃除の定番「重曹」は畳には不向き

 お掃除の定番グッズである重曹やカビ取り剤、漂白剤も畳には不向きです。アルカリ性のものはイ草の成分を黄色く変色させ、中に入り込んでしまうと黒ずみの原因に。逆に、畳と相性が良いのはクエン酸です。クエン酸であれば、変色させることなく汚れを拭き取ることが可能。日焼けした畳の色戻しにも効果があるうえ、殺菌も期待できるためダニやカビの予防にも役立ってくれます。

 ちなみにクエン酸は、畳以外の掃除でも大活躍。トイレの黄ばみや、ミネラルが固まってできたシンクの白い汚れなど、水回りの掃除に活用できます。幅広く使えるので常備しておくと便利ですよ。また、掃除道具を増やしたくない方はお酢で代用しても構いません。ただしお酢の場合は、まだ青みが残っている畳での使用は避けるようにしてください。

 近年、畳を取り入れる自宅は減少しているものの、客間のみ和室にしたり、小上がりの畳を設置したりする家庭は少なくありません。今回紹介したお掃除方法を取り入れて、きれいな畳をキープしてくださいね。

(LASISA編集部)