オトナミューズ編集部トークで今季最も注目したいキーワードとして浮上した「90年代」。ミューズ世代としては、懐かしい青春時代に一世を風靡したアイテムやスタイルだけに、今取り入れるにはやや気恥ずかしい感もあるかもしれません。が、ここではそんなアイテムを、今の私たちに無理なく取り入れる方法を伝授します。ブラッシュアップした90年代スタイル、大いに楽しんでみませんか?

90s REVIVAL 02
私たちの永遠のミューズ
ケイト・モスに捧ぐ! 超ミニマルに憧れて♡

シアードレス¥25,300、インに着たシルクドレス¥59,400、スカーフ¥12,100(全てヨー ビオトープ)、ネックレス¥242,000(ソフィー ブハイ/エスケーパーズオンライン)、バッグ¥107,800(ラディカ スタジオ/アマン)、ブーツ¥122,100(ペリーコ/アマン)

かっこいい! と憧れたケイト・モスの着こなしは、今思えば、小難しいおしゃれとは一線を画すミニマリズムそのもの。彼女のエッセンスを拝借し、令和のムードで再解釈してみたら? 決め手は大胆不敵なシンプルさとサイジングの妙なんです。





ブラックドレスとフリンジバッグを軸にしたBOHOルックは、フォークロア色を強めてしまうと途端に古く見えがち。透け感のあるドレスを重ねたり、首まわりの装飾感でドレッシーなテンションを加速させたりと、ノーブルに仕上げるのが正解。

ジャケット¥66,000、スカート¥39,600(共にサードマガジン)、ニット¥16,500(エイチ ビューティー&ユース)、バッグ¥231,000(ロザンティカ/ガリャルダガランテ 青山店)、シューズ¥59,400(アキラナカ/ハルミ ショールーム)

今シーズン多く見られるのが、形は至ってシンプルで、いわゆるスーツっぽいフォーマル感を備えたセットアップ。これはグレンチェックが何ともケイト的。トップスや小物はもちろん黒で、ミニマルさを印象づけて。肌感多めなのが今ドキに見えるコツ。

ジャケット¥107,800(アンスクリア/アマン)、オールインワン¥44,000(サードマガジン)、Tシャツ¥12,100(ウエストオーバーオールズ/RHC ロンハーマン)

どれも“THEケイト・モス”な代名詞的存在のアイテム。それでいて、ジャケットはユニセックス、Tシャツのロゴは起毛、ボトムはつなぎの上半身をウエストでギュッと。要はサイズ感含めて、いい意味での野暮ったさを演出すると断然今っぽい見え方に。

1994〜1999年のケイト・モスがお手本

モデル界の美の基準さえも塗り替えた、不動のおしゃれアイコン、ケイト・モス。90年代終盤にかけてのアンドロジナスな私服スナップやパーティシーンでのドレススタイルには、今の原点回帰ムードにも通ずる色褪せない魅力があります。

photograph:SHOHEI KANAYA(model), MAYA KAJITA[e7](still), AFLO styling:KASUMI KATO hair & make-up:KYOHEI SASAMOTO[ilumini.] model:MIKIKO YANO

otona MUSE 2024年6月号より